去る12月20日(土)、アステールプラザ4階会議室において第二期「れんけん」第2回目の研修を行いました。
今回のテーマは「わかれ」。前回の「であい」とは対をなすテーマです。
そして副題は、「葬儀・法事は必要ですか?」。
昨今、さまざまな事情により、葬儀等儀式を行わず直に火葬に付す「直葬」が急増しています。
また、法事をはじめとする諸々の仏事についても省略される傾向にあります。
故人を機縁とする葬儀・法事は人間の精神にとって、本当に不必要なものなのか?
私たちが経験する様々な「わかれ」と共に、仏事の意義についても活発な話し合いが行われました。
提起された問題は、
1.あなはこれまでの人生で、大切な人とのわかれを経験された事がありますか?
2.「わかれ」に何を思われましたか?
3.葬儀・法事などいのちに向き合う時間は無駄でしょうか?
「わかれ」と言っても、「けんか別れ」「離婚」「転勤・引越」「卒業・退職」「失踪」など色々ありますが、話し合いの中心は「死別」に終始。
参加者の皆さまが、多くの辛い「死別」を経験されており、聞く者の心震わさずにはおれない深い悲しみを抱いていらっしゃいました。
また、精神的な苦しみだけではなく、家族の支えを失って生じる、実生活や経済的な問題も切実に語られました。
そして、多くの参加者が亡くなっていかれた方々に対して、何かしらの意味を見い出そうとされていたことも印象的でした。
葬儀・法事の必要性については、発言された方全てが「必要、大切、無駄ではない」とのこと。
もっとも、「れんけん」の参加者の皆さまは、そもそも葬儀や法事などの仏事を通じお寺と深いえにしを結ばれて、そのご縁で足を運んで下さっているわけで、必要ないどころか、仏事を通じて、親鸞聖人のみ教えや阿弥陀様との出遇えたと、そのよろこびを語って下さいました。
今回の講師、武田秀道師(誓立寺)は、
「大事な方の死別を御縁として、阿弥陀様のみ教えを聞かせて頂きながら、私の命と真正面から向き合う時間を頂いているのが仏事。その時間を通じて、私たちは自分が計り知れない多くの支えを頂いていることに気付かされる。み教えを通じて、阿弥陀様のみまもられ、包まれ、安心していのち還っていく世界―浄土へ向かって歩ませて頂くことができる。」
と結ばれ、第2回目の「れんけん」を終えました。
今回の出席者は21名(参加者22名)。寒さの厳しい中にもかかわらず、前回人数より下回ることないお運びを頂きました。
ありがとうございました。
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